モルト攻略戦 |
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アーズ国
西部 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
で、本当にモルト国を攻めるのかい?
確かにあそこは、アトレティア陣営だけど、元々温和な国で、立場的には中立に近いだろ? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
そうだな、あの国は単にアトレティア国と同盟を結んでいるというだけで、積極的にアーズ国と敵対しているわけではない。
実戦から遠ざかっていることもあり、大部隊も優秀な指揮官も存在せず、アーズ国、ビーストバリア国に隣接する激戦区に存在しながら、これまで何もしないことで、見逃されていた。
だが、それも過去の話となる。 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
あんたの腕は信じているが、いいのか?
今回の出兵は、独断なんだろ? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
将は一度指揮権を受け取れば、現場の判断で臨機応変に動くべきだ。
だから俺は出兵を決意した、それだけのこと。 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
それだけねぇ、本当にそれだけか?
俺には本当のこと言えよ、同じ神器衆だろ? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
アトレティア国の一指揮官であたはずのロザンドが、王を名乗り、許されたという。
戦乱の時代において王位とは、実力で名乗るべきものと教えらえた。
俺とて王家の血筋を多少は持つ、いつまでもここで燻っているつもりはない。 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
お、おい、お前まさか…… |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
心配するな、別にモルトで王位を名乗るつもりはない。
ただ、俺には確かな手柄と地盤が必要なのだ。
モルト国を、アーズ国の属領としつつ、更に本国よりも俺が自由に動かせる国とする。 |
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アーズ国軍 |
モルト国軍 |
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アーズ国 第4艦隊 |
▼艦隊編成 |
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旗艦「キュリオス」 |
戦艦×10 |
巡洋艦×30 |
駆逐艦×80 |
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▼艦隊指揮官 |
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アーズ国 地上部隊
総兵力22000 |
モルト国軍 地上部隊
総兵力17000 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
ほぅ、さすがトミラス、敵軍の動きの先手を打って、無力化させたか。
個人の格闘技術ばかり求める神器衆の中では、艦隊を率いても、地上部隊を率いても、指折りの名将だな。
しかし、遠縁とはいえ王位の血を引き継いでいるばっかりに、実力ではなく家柄で現在の地位を得たと誤解している者も多い。 |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
第4艦隊は、長い間本国の守備についていたからな。
留守部隊は、本来遠征軍と同じくらいの実力をもっているからこそ勤まる重要な任務であるが、それを知らない者が多すぎる。
サウラ達が華々しい手柄を上げる中、本来の実力をアピールする機会を失い続けた事も、多少ならず不満はあった。 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
敵将とはいえ、ロザンドが王を名乗ったという情報が、あんたを奮い立たせたってわけか。
王と言えば、モルト王はどうするんだ? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
そうだな、とりあえず退位してもらう。
そして、こちらで探し出した王族の血を引く者を新たな王として、我らの傀儡として利用させてもらう。 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
人選は、もう決まっているのか? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
現在のモルト王ルタは、王位継承のために兄ベルシクを暗殺しているが、その娘フィーネがヴィッツ国に亡命している。
その者を呼び戻す。 |
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アーズ国首都
玉座 |
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アルスレーナ |
アーズ国女王 |
誰がモルト国を攻めろと言ったの!!
何故トミラスは弁明に来ないのっ、あたしの威光を軽視するつもりっ?! |
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サルファー |
アーズ国神器衆 |
お待ちください、確かに今回のことは独断ではありましたが、将は一度命令を受けたら現場で臨機応変に動く権利があります。
おそらくは、何か敵軍の動きを察知し、独自の行動をとったのかと思います。 |
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アルスレーナ |
アーズ国女王 |
誰が口答えしていいっていったかしらっ!! |
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サルファー |
アーズ国神器衆 |
……っ!! |
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ナスティ |
アーズ国外交官 |
サルファー殿、大丈夫ですか?!
額から血が…… |
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サルファー |
アーズ国神器衆 |
だ、大丈夫です。
アトレティア国軍がいつリゼルバに大攻勢を仕掛けるかわからない今、私も長い時間任地を離れる訳にはいきません。
すぐにでもサウラ達と合流しますが、トミラスは決して御意に背いた訳ではありません。
どうか、広い心をもって、彼の行動が結果として出るまでは見守って下さい。 |
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アルスレーナ |
アーズ国女王 |
(結果……結果?
まさかトミラスは、私の地位を狙っているのでは。
だとしたら、この神器衆たちも、どこまで裏で繋がっているか判ったものではないわ) |
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モルト国首都
玉座 |
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トウリョ |
アーズ国神器衆 |
まぁた本国から催促の使者が来てたが、いいのかい? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
いや、そんな暇はない。
我々が掲げた旗印は、暴君ルタからモルト国を解放するというものだった。
そこで、毒殺された本来なら王になる筈だったベルシクの娘を王位につける。 |
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フィーネ |
モルト国女王 |
それで、私が呼ばれたってわけね。
よく見つけるわねぇ、それなりに気を使って、亡命先で正体は隠していたのに。 |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
ヴィッツ国に、魔導留学していたそうだな。
人生を左右させることを、いきなり押し付けてすまないとは思っているが、ここは甘んじて受けてもらう。 |
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フィーネ |
モルト国女王 |
わかってますよ、私には、最初から選択肢はないでしょ?
ただ、これだけは聞かせて、確かにルタ叔父さんは、私の父を毒殺した個人的には憎い人だけど、国王としては本当に暴君だったの?
この世界に完璧な王なんかいないんだから、口実に利用するレベルじゃ納得いかないよ。
民衆は苦しみ、排除されるレベルの人物だったの? |
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トミラス |
アーズ国神器衆 |
フィーネよ、お前の問いの答えは、お前自身が民衆の声から見つけ出すのだな。 |
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フィーネ |
モルト国女王 |
(なんか、はぐらかされた感が強いけど、まぁいいや。
父の遺志を継いで、とにかくこの国を繁栄させるんだ) |
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