信長の野望〜戦国の動乱

嘉神亜莉子
光栄の「信長の野望」について雑談部屋で語ってとリクエストがきたので、語りましょうか。
でもね、どの作品が好きかなんて話は、あくまでも私達個人の好みで、万人の感想というわけではないわよ、あまり真剣に「そこは違う」とか考えず、肩の力を抜いて軽く流してね。

闇巫女
戦国時代SLGの金字塔、プレーヤーは戦国大名の誰かを選び、内政で国を蓄え、外交で有利な状況をつくり、そして合戦で敵国を落として天下統一までの道のりを歩むのだな。

フェルグヴェドス
用意されたストーリーを進むRPG等とは違い、次はどうするか、全て自分で決めなくてはならない戦略SLGというジャンル、では思い出話を混ぜながら進めていくとするか。

ダルレシア
「信長の野望 戦国群雄伝」

嘉神ティリス
はじめてプレーしたのがこの戦国群雄伝だったね。
内政と合戦という基本は、既に完成されていたね。

嘉神亜莉子
これはMSX2でやったわよ。
初代と全国版はやったことがないから、大名だけではなく武将がついに登場!!といわれても、居て当り前程度にしか思えなかったわね。

クルットゥ
はじめてのウォーシュミレーション、何をすればええのかわからず、ひたすら内政で国力を限界まで高めたりしてたのぅ〜

嘉神ティリス
インターネットがまだなかった頃、毎週土曜日にクラスメイトが集まっての多人数プレーが燃えたね。
数ターンかけて、竹中半兵衛をやっと引き抜いたのに、次のターンに半兵衛が病死して呆然としていたクラスメイトのTさん、お元気ですか?

嘉神亜莉子
学友かぁ、3年間級長していた私が本当なら同窓会を企画しないといけないのに、ほったらかしにしてごめんなさいね。

ダルレシア
「信長の野望 武将風雲録」

如月
戦国群雄伝に九州、東北が加わり、足軽と騎馬しかいなかった兵種に「鉄砲」、「鉄甲船」も登場。
戦国群雄伝のパワーアップ版といったところかな。

クルットゥ
ただ、鉄砲と鉄甲船の威力はちょっと尋常じゃなかったのぅ〜バランスを崩す強さを誇りおったわ。
どうやって敵を篭城させずに外に誘い出すか……がポイントになったのぅ〜

嘉神亜莉子
テーマが文化ということもあり、以後シリーズでは定番となる「茶器」が登場したのよね。
これも、週末になると友人が集まって、好きな武将を熱く語り合いながらプレーしたものよ。

フェルグヴェドス
杯を用意して、それに時代劇に出てくるお酒と色が似ているからと、カルピスを注ぎ、勝利の祝杯じゃ!!と飲み交わした学生時代。

嘉神ティリス
あ……祝杯の準備をしていたら、友人Sくんの真田幸村が鉄砲に当たって討ち死にした。

フェルグヴェドス
弔いの酒じゃ……
飲め、飲み干せ……

嘉神亜莉子
そんなSくんも、いまは三児の親よ……

如月
武将風雲録といえば、当時最弱といわれたシナリオ2の姉小路家に実力モードで挑戦したわよね。
あれは楽しかったわ。
十六夜戦国伝〜頼綱伝
使用ソフト:信長の野望武将風雲録
選択大名:姉小路頼綱

ダルレシア
「信長の野望 覇王伝」

嘉神亜莉子
国捕りから城捕りに変貌を遂げ、シリーズも新章に突入。
それまでは、城ではなく国を1度の戦いで落とせたので、武田や織田といった強国も結局1度の戦いで終わったのよね。
それが城単位になったことでいよいよ理想の戦国ゲームになった、って喜んでたのだけど……

フェルグヴェドス
天下統一まで、単調な城攻めを延々と170回ほど繰り返す、作業ゲームになってしまった感があるな。

嘉神ティリス
でも、ライバルシステムがあるでしょ?

嘉神亜莉子
自分の勢力がある程度大きくなると、ランダムで選ばれたコンピューター勢力が「ライバル」となり、こちらの勢力と同じくらいの力を蓄えて立ちはだかるのよね。
そのライバルと鎬を削っている時、また別の勢力が選ばれて勢力拡大、中盤のライバルを制する頃、日本を二分する最後の敵が立ちはだかる……

闇巫女
だが、まだ作られたばかりのシステムで、滅亡寸前だった雑賀がランダムでライバルに選ばれ、大勢力だった織田信長を僅か数ヶ月で滅亡させてしまい強引にライバルの座を勝ち取ったことがある。
怒らないからコンピューター同士の合戦をちょっと見せてごらん?という感じだったな。

如月
人事においては、「忠誠」がゲームでは確認できない隠しステータスとなり、武将のやる気で忠誠を把握するという個人的に結構好きなシステムだったのだけど、今作の売りでもある、配下の武将に褒美を与える「論功」が、最初は楽しいのだけど、途中から面倒になってしまったわね……

嘉神亜莉子
自分の名前の1文字を与える、なんて褒美もあったけど、文字はランダムだったから「織田信信」なんて名前が生まれたりしたわね。

フェルグヴェドス
つまり、これまでも課題であった「序盤は楽しいが、自分が大勢力になると後半は単なる作業になる」という部分が、国単位から城単位になることで、さらにはっきりと浮き彫りになってしまった。
という感じだろうか。

クルットゥ
お?
「暗殺」なんてコマンドがあるやんか、伊達政宗にちょっと使わせてみるか。
あかん、失敗したわ。

伊達政宗
ふぅ、あやうく返り討ちにあうところであった。

クルットゥ
あんた本人が行ってきたんかいっ!!

ダルレシア
「信長の野望 天翔記」

嘉神亜莉子
私の大好きな「軍団制」が初登場よ。
史実でも、竹中半兵衛は織田家の家臣だけど、信長の元にいたわけではなく、羽柴秀吉の軍師を務めていたでしょ?同様に柴田勝家には勝家の家臣や軍師、滝川一益には一益の家臣や軍師が存在する。
こういうお家情報を見事に再現したのが、この軍団制なのよ。

闇巫女
戦っているのは自分だけではない、周りにも仲間がいる、このシチュエーションが好きだからな。
そもそも、それがあるからRPGよりSLGを好んでいるのだし。

嘉神亜莉子
このタイトルは、セガサターンの無印版を買って、その後セガサターンのパワーアップキット版を買って、更にパソコン版まで買ってしまうほどの入れ込み様だったわね。

クルットゥ
いや、確かサターン版は、買った直後にパワーアップキット版が出て憤慨して……まて、尻尾をつかむな。

嘉神亜莉子
序盤は自分で全ての行動をして、ある程度領土が拡大すると軍団を編成、別方面への遠征なり、内政専念なりそれぞれの軍団に指示を与え、自分は直属の軍団だけを使う。
「コンピューターに委任しても頼りないから」と、ほとんどの人が自分で操っていたけど、私はその頼りなさがたまらなく好きだったのよ、委任した軍団の勝利と敗北に一喜一憂したわね。

如月
しかも、天翔記のコンピューターは、それまでのと違いかなり好戦的だったから、ある程度領土を広げれば、自分は京都に座して、四方に放った委任遠征軍が敵を全て平らげることも可能だったわね。

クルットゥ
おぉ、まるで本能寺の変直前に信長やなっ!!
うへへへ、亜莉子の背中ががら空き……ぎゃあーーーごめんなさいーー蹴らないでーー

フェルグヴェドス
合戦システムもよかったな。
城の数は前作覇王伝より更に増えたのに、一度の戦いで最大9箇所の城を同時に戦場にできるから、作業感はほとんど感じなかった。

クルットゥ
もう一つ特徴があったな、それが「成長」や。
今回は、武将の能力が最大200になったけど、初期値はかなり低いんや、経験や鍛錬を積むことで能力が上がり、その武将が本来持つ「才能値」まであげることができる。

嘉神亜莉子
唯一この作品の好きじゃなかった点が、この「初期値」ね。
例えば、才能値が200の武将も、初期値は70くらいだったのよ。確かに、後に戦の天才と呼ばれた人も、初陣から能力200だったわけじゃないけど、だからといって、やはり天才は初陣から才能の片鱗は見せるものよ、初期値130くらいほしかったわね、そのかわり成長速度はもう少し遅くていいから。

嘉神ティリス
まぁ、全てが自分の好みと重なるなんてことはないからね……ほら、あの遊びを紹介したら?

嘉神亜莉子
私がよくやった遊び方を一つ紹介するわね。
天下統一間近になったら、軍団をバランスよく再編、軍団長に褒美の家宝を与えて、すぐさま没収。
すると軍団長の忠誠が0となり、7軍団が裏切りで独立するのよ。
これを「天下統一後、互いに疑心暗鬼となったお家内乱、または後継争いにより、戦国の世は次の段階を迎えた」というストーリーにして、「第二部」と称して遊んでいたわ。

ダルレシア
「信長の野望 将星録」

闇巫女
それまで、どんなに内政をしても、「石高が100になりました」といった、文字でしか見ることはできなかった。でも、この将星録から、内政で育てた国がグラフィック的に成長がわかる様になった。
いわゆる「箱庭内政」だな。

嘉神亜莉子
内政は楽しかったわね……でも、合戦がちょっと好きになれなかったわ。
当時の光栄が他のシリーズでも導入した「巨大な一枚マップの上で、戦闘も内政も全て同時進行」なのだけど、合戦は1武将vs1武将の個人戦の繰り返しなのよ。

クルットゥ
あぁっ!!
真田幸村がやられてもうたっ!!

真田幸村
ふぅ、乱世の常とはいえ、また一人の影を失ってしまった。

クルットゥ
なんやなんやっ

嘉神亜莉子
くすくすっ、私の大好きな信繁がそう簡単に墜ちるわけがないわ。
真田幸村と武田信玄にだけ許された特殊技能、「いまのは影武者だった」発動よ。

クルットゥ
鬼や……鬼すぎる……

ダルレシア
「信長の野望 烈風伝」

嘉神亜莉子
前作将星録をそのままパワーアップした作品よね。
そして、確実に前作から進化を遂げ、いまだに「歴代信長の野望で最高傑作は烈風伝」と推す人も多いわね。

フェルグヴェドス
基本は前作と同じ箱庭内政で、外交や合戦も同じマップで同時進行なのだが、内政も合戦も、1ユニット1武将だった前作と違い、複数の武将で1ユニットを結成するのだ。



闇巫女
そして、敵のユニットとぶつかると、RPGみたいに一旦画面が切り替わるクローズバトルが展開する。
その戦場も、戦闘に参加する武将の数に応じて大きさが異なるのだな。

如月
戦場では、武将同士が特定の並び方をすることで、鶴翼の陣や車懸りの陣といった陣形を組み、複数の武将で1つの部隊を形成することもできたわね。

クルットゥ
陣形には相性があるんやけど、コンピューターとの戦いではお互い相性のいい陣形を組もうとひたすらにらみ合う事もしばしばあるのが唯一の難点やったなぁ〜
でも、城攻めはターン制時代のシリーズでは一番おもろかったわ〜。

嘉神亜莉子
そして、この作品を最後に信長の野望はターン制の合戦から、一人用専門のリアルタイムバトルに変貌を遂げるので、土曜日の夜に友人の家に集まって皆でわいわいプレーした作品も、これが最後となるのよ。

ダルレシア
「信長の野望 嵐世紀」

嘉神亜莉子
私は、最高傑作は「天下創世」だと思うのよ。

嘉神ティリス
え〜、ボクは断然「烈風伝」だなぁ。

フェルグヴェドス
いやいや、軍団制の「天翔記」だろ。
パソコン版のパワーアップキットでは、オリジナル武将の顔を自分でドット絵で描けるのだぞ?

嘉神亜莉子
あら、それを言ったら最近は顔エディッタで自分で用意したJPG画像を武将に使えるのよ?
たとえばこれは【革新】の画像だけど……

クルットゥ
お〜〜〜い、乱世記はどないしたんや〜〜〜

嘉神亜莉子
乱世記?
えっと……その……

嘉神ティリス
その頃、ドリームキャストのネットゲームにはまってて、他のゲーム全然やってなかったんだよね。

嘉神亜莉子
というわけで、乱世記は未プレーなのよ。
さ、次行きましょ。

ダルレシア
「信長の野望 蒼天録」

フェルグヴェドス
記念すべき10作目、というわけで蒼天(テン)録……

闇巫女
同社の三国志シリーズで好評の「勢力ではなく、個人の生き方を体験できる」がはじめて信長の野望で採用されたな。
三国志のあのシステムは、ずっと興味あったから、やっと信長でも……と期待したのだが。

嘉神ティリス
それまでは戦国大名を選び、天下統一を狙うのが唯一のエンディングだった。
でも、これで三国志同様「最後まで主君に仕える一人の武将」「下克上で主君の座を奪う野心家」「浪人で気ままな生活」といった、様々な生き方が自由に選べる……と思っていたのだけど。

嘉神亜莉子
私は三国志シリーズは5までしかしてなくて、そのシステムをちゃんとやったことないのだけど、信長では選べるのが大名、軍団長、城主の三種類だけで、それも城主を選んでも、ちょっと手柄をあげるとすぐ軍団長になってしまったり、従来の信長の野望とそれほど変わった感は感じなかったわね。

フェルグヴェドス
これまで、自分が大名なら、他の城は全て自分の思い通りに命令できた。
だが今作では、自分で直接命令できる城が限られていて、他の城はあくまでもこう動けという「指示」であり、場合によっては命令を拒絶される事もある。
元々、委任や軍団制が好きなので、それ自体は気に入っていたのだが……

嘉神亜莉子
内政は数字が増えるだけで、グラフィック的なものがないから国が栄えていく実感が感じられず、戦闘も正面から押し合うだけの簡素なものとなって、全体的に「さぁ天下統一したから、次は別の家でまた最初からやるぞ」って気分になれなかったのよね。



フェルグヴェドス
今回は忍者がかなり贔屓されていたな。
雇った忍者一人ひとりに、ちゃんと名前とステータスがあり、潜伏した城で敵の忍者と遭遇すると、RPGの様なコマンド入力バトルがはじまるのだ。

嘉神亜莉子
私、そのシステムどこかで見たことあるわよ……
そう、確か海外のメーカーが作った勘違い戦国ゲーム「ハラキリ」……

闇巫女
ネタなのか、本当に勘違いしているのか、戦国なのに突然「元寇」イベントが起きたり、ペリーが来航したり……

嘉神ティリス
隠しステータスに「恥」があって、任務に失敗するとこの数値が溜まっていき……
100を越すと……

クルットゥ
これ以上の恥には耐えられんっ!!
といって、勝手に切腹するんや。
背景にはBANZAI!!って文字が……

如月
ハラキリはもういいから、信長の野望に戻りましょう。

ダルレシア
「信長の野望 天下創世」

嘉神亜莉子
私が一番好きな天下創世の登場ね。
これまでのシリーズタイトルは「○○録」、「○○伝」、「○○記」をループしていたのだけど、前作の10作で区切りをつけたのか、タイトルも一新されたわね。

フェルグヴェドス
まず内政に関してだが、これまでの箱庭内政は、日本列島という1枚の巨大なマップで再現してきた、だが今回は城ごとに独立マップが作られ、3Dで町並みが発展していく姿が見える。





闇巫女
戦国シムシティといったところか。
内政好きは、この町が発展していく姿をみているだけでも楽しいのではないか?

嘉神亜莉子
私は内政より合戦よ。
今作は、初期の信長の野望を髣髴とさせる、戦闘がはじまると画面が切り替わる独立マップで、戦場は完全リアルタイムバトルよ。
部隊に臨機応変に目的地や攻撃目標を指示、戦局は秒単位で変貌を遂げるから、少しでも命令を滞らせるとあっというまに損害が出るわよ。

如月
更に、敵の城に攻め込んでの篭城戦となると、さっきの戦国シムシティで育てた3D城下町マップがそのまま戦場になるのよ。
建物には、それぞれ耐久度があり、街を破壊することも可能だから、一度で落とせない堅固な城は、まず城下町を徹底的に破壊して、兵糧や財源を断つ長期的な戦い方も可能ね。





嘉神亜莉子
占領後は。自分の民になる者達の生活を脅かしたくはなかったから、私は町には手を出さなかったけどね。

クルットゥ
全然似合わな……まて、わかった、尻尾を掴むな……

嘉神ティリス
天下創世といったら「決戦」だね。
ターニングポイントとなる戦いに勝利すれば、あとは残敵掃討の様な感じで結局単調になる後半、これはシリーズ毎回の共通点だった。
ところが天下創世には、大勢力同士が一発勝負で全てを決める「決戦」というコマンドがあり、お互い武将を総動員してこの戦いに挑み、最高の緊張感の野戦が楽しめるんだ。

闇巫女
ライバルシステム自体は今回も健在だから、こちらの規模にあわせて、決戦を挑めるよき敵には不足しない。
そして、決戦に破れたとしても、それでゲームオーバーというわけではなく、勝者側の配下大名となりゲームは継続、そのまま従うもよし、力を蓄えての独立も可能だ。

嘉神亜莉子
弱小勢力時代は、1つ1つのコマンドに細心の注意を払いながら勢力を拡大。
決戦が可能になると、「その後の出来事」風に、一気に物語が加速。
不満点はいっさいなさそうなのだけど……

クルットゥ
けど?

嘉神亜莉子
せっかくの天下分け目の決戦、敵も味方もオールスターで望みたいのだけど、城主しか参戦できないので、プレーヤー側は万全の準備をするのに、コンピューター側は内政官ばかりじゃないの!!
四天王とかどこ行ったのよ!!相手にとって大いに不足ありよ!!という参戦武将の事が多いのよ。

如月
だから、最高の緊張感……という割には、実際負けたことないのよね。
十六夜戦国伝〜彷徨記
使用ソフト:信長の野望天下創世
選択大名:織田信雄
十六夜戦国伝〜月下蝶
使用ソフト:信長の野望天下創世
選択大名:姉小路良頼→オリジナル勢力

ダルレシア
「信長の野望 【革新】」

嘉神亜莉子
いよいよ最後のタイトルね。
これまで、ほぼ2年周期で新作をだしていたけど、この【革新】を最後に、ぴったりと止まってしまったのよ。
この前DSで出たのは、正式な続編とは違うと思うし……

フェルグヴェドス
最初の感想は、歴代信長の野望の長所を全て融合した、という感じだったな。
天下創世の城下町での戦闘を日本全国一枚マップにまで一気に広げて、内政・外交もそこに完全リアルタイムに同時進行させてしまおうという、思い切った展開に突入だ。

闇巫女
烈風伝がそのまま3Dになって、戦闘はクローズドバトルじゃなくて、内政、外交と同時進行にそのマップで繰り広げられる。
内政で作った町並みは、天下創世同様、軍勢に次々と破壊されていく。

如月
敵の城を奪う為に出陣したものの、戦いが長引けば、留守部隊しかいない城に別の家から攻撃を受けたり……と、完全リアルタイムならではの自由度と完成度は高いと思う。
そして、同時進行という状況でも、様々な場面を想定して、いわゆる戦略戦術じゃなくて「ゲームの仕様を利用した」戦い方は、あまりできなくなっているし。

嘉神亜莉子
ただね、個人的にはやっぱり戦闘は、天下創世みたいに一旦内政を止めての、独立マップがよかったと思うのよ。
あまりにも同時進行過ぎて、戦闘が始まると、部隊を次々と送り続けることとなり、ほとんど交替制になってしまい、時間があっという間に過ぎるのよ。
城攻めならともかく、野戦で何か月戦ってるの!!

嘉神ティリス
戦闘に熱中するあまり、同時進行で進んでいる内政や外交を疎かにすることもあるしね。

嘉神亜莉子
私はね、城攻めは数日〜数ヶ月の戦いで、野戦は「にらみ合いは数日、戦いは1日の出来事」って思いたいのね。
だから歴代信長の野望をプレーしているときも、1ターン1日なのを、1ターン20分って勝手に脳内変換してたから。

フェルグヴェドス
でたな、同意をほとんど受けない亜利子の「世界観のこだわり」ってやつが。

如月
一応軍団制が復活したのだけど、天翔記とは違って、単に「まとめて委任した」という感じだったのも残念ね。

嘉神亜莉子
毎回色々なシステムに挑戦しているから、こっちのシステムを使いつつ、こっちも完璧にという事が難しいのはよくわかるけど、これからも、新作に対して守りに入らず、新たな展開に挑戦する姿勢だけは貫いてもらいたいわ。
ただね……私は前田慶次の能力値だけはエディッタで下げるわよ!!某漫画の影響受けすぎよっ!!
十六夜戦国伝〜流星伝
使用ソフト:信長の野望革新
選択大名:宇都宮広綱→オリジナル勢力

嘉神亜莉子
【後日追記】
その後、「天道」が登場したけど、その内容は驚くほど「革新」そのままで、「革新Ver2」という感じだったのがちょっと残念だったわね。
十六夜戦国伝〜胡蝶夢
使用ソフト:信長の野望天道
選択大名:赤松晴政

嘉神亜莉子
【後日追記2】
更にその後、「創造」が登場。
個人的にはかなり気に入ってるタイトルね。
一言で言うなら、戦術ではなく戦略・外交ゲームね。

闇巫女
その外交も、これまでは同盟を申し込んでも、「相性が悪いからダメ」の一辺倒だったのが、長い期間をかけて交渉することにより、どの勢力とも同盟や共闘が可能になったな。

嘉神亜莉子
ここでポイントなのは、「長い期間をかけての水面下の交渉」ってとこね。
つまり、「現在の戦局が落ち着いたら、次に手を結ぶべき相手は誰?」を考えて、先手を打って交渉を開始する必要があるわけよ。

如月
戦術はあくまでも最後の仕上げであって、戦いは、始まる前に戦略と外交で決まっている。
って感じね。

嘉神亜莉子
戦闘も、ここしばらくの信長の野望は、戦国無双の如く、幸村や謙信が騎馬で突撃すれば、一瞬で敵軍が壊滅し、減らされた兵力は、「治療」をすればまるで魔法みたいに回復という、ファンタジー戦闘だったけど、今作では、本多忠勝だろうと、進軍ルートを封じ込めて挟撃すれば、弱小大名でも倒せるようになったのよ。

嘉神ティリス
戦闘は、その気になれば拡大マップに移動して、じっくり指揮を執ることもできるね。

嘉神亜莉子
ただ、今回もやっぱり同じことを言うけど……
一応、専用マップに切り替えもできるのだけど、結局次の部隊がすぐ後ろに控えていると思うと、あまり使う気になれなかったのね。やっぱり、天下創世みたいに、戦闘だけは完全別マップってのは、いまのリアルタイム方式では無理なのかしら?
そうでないと……

嘉神亜莉子
戦国大渋滞が起きるからね!!

クルットゥ
そして2017年、最新作「大志」が動き始めるのであった。
かみんぐす〜ん。