封牙舞 |
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本日は南条琴音さんから頂いたテーマについて話し合ってみようと思います。 |
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南条琴音 |
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御剣刹那 |
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御子神黄泉 |
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御剣神楽 |
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南条琴音 |
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ちょ……ちょっと……なんでそんなテンション低いの!! |
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封牙舞 |
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え〜っとですね……まずは過去のリプレイ企画の私達の能力値をみてみましょう。 |
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十六夜幻水記 武将一覧 |
名前 |
所属
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技能
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封牙舞 |
封牙家
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農業 建築 登用 騎突 剣豪
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御子神黄泉 |
御子神家
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建築 外交 登用 騎突
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御剣刹那 |
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御子神黄泉 |
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南条琴音 |
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騎突スキルはあるけど、鉄砲関連のスキルがなにもないね…… |
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破壊 |
神速 |
収拾 |
混乱 |
挑発 |
軍神 |
鉄壁 |
鼓舞 |
槍1 |
槍2 |
馬1 |
馬2 |
射1 |
射2 |
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ふうが |
まい |
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封牙 |
舞 |
封牙家当主 |
1545年誕生 |
政治 83 |
統率 86 |
知略 76 |
教養 74 |
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破壊 |
神速 |
収拾 |
混乱 |
挑発 |
軍神 |
鉄壁 |
鼓舞 |
槍1 |
槍2 |
馬1 |
馬2 |
射1 |
射2 |
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みつるぎ |
せつな |
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御剣 |
刹那 |
封牙家家臣 |
1545年誕生 |
政治 30 |
統率 80 |
知略 63 |
教養 55 |
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破壊 |
神速 |
収拾 |
混乱 |
挑発 |
軍神 |
鉄壁 |
鼓舞 |
槍1 |
槍2 |
馬1 |
馬2 |
射1 |
射2 |
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みつるぎ |
かぐら |
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御剣 |
神楽 |
封牙家家臣 |
1545年誕生 |
政治 82 |
統率 31 |
知略 76 |
教養 81 |
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破壊 |
神速 |
収拾 |
混乱 |
挑発 |
軍神 |
鉄壁 |
鼓舞 |
槍1 |
槍2 |
馬1 |
馬2 |
射1 |
射2 |
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みこがみ |
よみ |
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御子神 |
黄泉 |
織田家家臣 |
1544年誕生 |
政治 42 |
統率 92 |
知略 75 |
教養 63 |
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御剣刹那 |
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御子神黄泉 |
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南条琴音 |
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神楽さんは槍スキルだけど、内政型なのでもともと戦場に出てきませんしね… |
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ふうがまい
封牙舞 |
性別:女 |
生年:1546年 |
出自:武士 |
信仰:仏教 |
統率:84 |
武勇:79 |
知略:85 |
政治:92 |
槍襖 |
槍突撃 |
槍車 |
乱戦 |
強襲 |
千成衾 |
先駆け |
突進 |
突撃 |
啄木鳥 |
乗崩 |
車懸り |
早撃ち |
二段撃ち |
三段撃ち |
捨て奸 |
組撃ち |
釣瓶撃 |
斉射 |
火矢 |
連射 |
三矢訓 |
治療 |
火牛計 |
罵声 |
鼓舞 |
威圧 |
混乱 |
篭絡 |
同士討 |
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みつるぎせつな
御剣刹那 |
性別:女 |
生年:1546年 |
出自:剣豪 |
信仰:仏教 |
統率:81 |
武勇:85 |
知略:62 |
政治:33 |
槍襖 |
槍突撃 |
槍車 |
乱戦 |
強襲 |
千成衾 |
先駆け |
突進 |
突撃 |
啄木鳥 |
乗崩 |
車懸り |
早撃ち |
二段撃ち |
三段撃ち |
捨て奸 |
組撃ち |
釣瓶撃 |
斉射 |
火矢 |
連射 |
三矢訓 |
治療 |
火牛計 |
罵声 |
鼓舞 |
威圧 |
混乱 |
篭絡 |
同士討 |
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みつるぎかぐら
御剣神楽 |
性別:女 |
生年:1546年 |
出自:武士 |
信仰:仏教 |
統率:66 |
武勇:55 |
知略:81 |
政治:82 |
槍襖 |
槍突撃 |
槍車 |
乱戦 |
強襲 |
千成衾 |
先駆け |
突進 |
突撃 |
啄木鳥 |
乗崩 |
車懸り |
早撃ち |
二段撃ち |
三段撃ち |
捨て奸 |
組撃ち |
釣瓶撃 |
斉射 |
火矢 |
連射 |
三矢訓 |
治療 |
火牛計 |
罵声 |
鼓舞 |
威圧 |
混乱 |
篭絡 |
同士討 |
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みこがみよみ
御子神黄泉 |
性別:女 |
生年:1545年 |
出自:剣豪 |
信仰:なし |
統率:91 |
武勇:94 |
知略:72 |
政治:36 |
槍襖 |
槍突撃 |
槍車 |
乱戦 |
強襲 |
千成衾 |
先駆け |
突進 |
突撃 |
啄木鳥 |
乗崩 |
車懸り |
早撃ち |
二段撃ち |
三段撃ち |
捨て奸 |
組撃ち |
釣瓶撃 |
斉射 |
火矢 |
連射 |
三矢訓 |
治療 |
火牛計 |
罵声 |
鼓舞 |
威圧 |
混乱 |
篭絡 |
同士討 |
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御剣刹那 |
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え〜と……
わかりやすく騎馬のスキルを赤文字、鉄砲のスキルを青文字にしてみたけど…… |
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御子神黄泉 |
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南条琴音 |
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御剣刹那 |
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私達は騎馬部隊が好きなの!!!その対極に位置する鉄砲部隊は好きじゃないの!! |
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御剣神楽 |
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た……ただし、鉄砲の価値を認めない……とかいうわけではありません。 |
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御子神黄泉 |
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封牙舞 |
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武田は騎馬部隊のイメージが強いので、鉄砲と無縁だと思われていますが、実は武田信玄は兵器としての鉄砲に着目して、川中島の戦いを前に弓隊の一部隊を解体して鉄砲部隊に再編しています。 |
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御剣刹那 |
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鉄砲の数も実はこの時点では織田家より多かったんだよね、ただ当時の武田家と織田家の総軍事力の差からすれば、数だけなら勝っててもそれほど不思議はないかな〜 |
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御子神黄泉 |
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武田信玄は最強の戦術家、織田信長は最高の戦略家といったとこかな。正面から一度戦って勝敗をつけるなら信玄が勝つけど、信玄はあくまでも拠点を甲斐から動かさず遠征を繰り返した。これに対して信長は戦局に応じて拠点を次々と変えていった。信玄は鉄砲を一つの部隊として扱ったけど信長は時代を変える新兵器として扱った。 |
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御剣刹那 |
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当時の鉄砲は射撃精度も低く、一発撃つまでの時間もかかったから、普通なら「こんなの役には立たない」って思うよね、それを見た瞬間に「なら横一列に並べて一斉射撃したらどうだろう」と発想の転換ができるかどうか、ここが名を残す戦国武将になれるか、蛮勇の将で終わるかの境界線よね。 |
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御剣神楽 |
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ちょっとテーマが脱線していますね、今回は鉄砲を扱った武将ではなく、鉄砲そのもののお話でした。 |
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封牙舞 |
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では、戦国における鉄砲の歴史からおさらいしていきましょう。 |
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御剣神楽 |
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1543年、ポルトガルから鉄砲が「種子島」に伝来しました。それが戦国における鉄砲を「種子島(銃)」と呼ぶ由来となったのはご存知の通りですが……実は日本にはそれ以前から鉄砲そのものは既に存在していました、ただし普及率や認知度が皆無だったので、基本的には「なかったこと」になっています。 |
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御剣刹那 |
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御子神黄泉 |
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種子島時堯はこの鉄砲を2丁買取り、さっそく地元の鍛冶屋に複製を頼んでみた、依頼を受けた鍛冶屋は、どうしても分解できない箇所を見つけて四苦八苦する。……やっと分解に成功してあらためて確認したら、それが当時の日本にはまだなかった「ネジ」という技術だったというわけだ。 |
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封牙舞 |
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こうして鉄砲が日本でも生産されはじめ、瞬く間に日本中に広まるのですが……
交通も情報も限られていたこの時代にしては、その普及スピードが速すぎるという点から、実際は種子島だけではなく同時期に数箇所に鉄砲は伝来していたのでは……という説が最近では有力です。 |
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御剣刹那 |
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鉄砲傭兵軍団雑賀衆が生まれたのもこのすぐ後になるしね。戦国末期になると、日本にある鉄砲の数は世界一の数を誇っていたよね。
そういえば「信長の野望」で種子島時堯は戦闘能力は低いのに、鉄砲スキルだけは高いという伝統があるよね。でも、東国ではじめると、種子島時堯と戦う頃って、もう天下統一間近で圧倒的物量作戦に入ってる頃だから、鉄砲の扱いがうまいからって別に気にしたこともないけど…… |
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御剣神楽 |
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さて、種子島ですが、前述の通り織田信長は時代を変える革新的な武器として使用しました。ただ、この時代の鉄砲進化論は「鉄砲の使い方」であり、鉄砲そのものは実は種子島に持ち込まれた第一号からそれほど進化はしなかったのです。 |
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御子神黄泉 |
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この時代の鉄砲は相手を即死させるほどの殺傷力はなく、基本的には騎馬から落馬させたり、相手の動きを止めるのが目的だったね、長篠の戦いも鉄砲で落馬させ、傷を負わせて、とどめは足軽が一斉に取り囲んで……という戦いだったからね。もちろん近距離から直撃を受ければ鉄砲そのものでも敵を倒せたと思うけど。 |
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御剣神楽 |
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また、医療もまだまだ確立していない時代ですから、傷口を放置してそこから黴菌が進入し、戦闘そのものではなく戦後になってから命を落とすということも多かったそうです。関ヶ原の戦いで傷を負った家康の四男松平忠吉と徳川四天王の井伊直政の死因はそこにあったと言われています。 |
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御剣刹那 |
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戦国時代は同時に技術革新も行われるから、なんか命中精度や弾込めがどんどん進化して、最後には連射ができそうなイメージあったんだけどね〜、実際は江戸時代にごく一部の試作品が作られた程度かな。 |
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封牙舞 |
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一時期、長篠の戦いを再現したら、鉄砲三段撃ちより騎馬の方が先に到着するという事実が発見され、当時の歴史番組で何度も取り上げられましたが、実際は柵ではなくトーチカの様なものだった、そして弾と火薬が一体化した「早合」が開発されていたということでとりあえず落ち着きました。 |
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南条琴音 |
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なるほど、進化したのは鉄砲ではなく、鉄砲の見方と使い方だったのですね。 |
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御子神黄泉 |
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戦国漫画やゲームでは妖しげな最新銃が次から次へと登場してくるけどね。 |
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御剣刹那 |
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ガトリング銃とかね……
あとヘリコプターが出てきた事もあったよね、確かヘリは武田家に撃墜されたんだっけ? |
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御剣神楽 |
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封牙舞 |
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火縄銃とは別のものですが、日本で独自の進化を遂げた兵器もあります。 |
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御子神黄泉 |
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「鉄甲船」だな。「大砲」は海外からの輸入品をただ撃っただけだからあまり興味ないが、鉄甲船はまさに当時の日本の技術水準を感じさせる独自の兵器だ。 |
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御剣神楽 |
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では、本題からはずれますが、お茶菓子代わりに鉄甲船のお話でもしましょうか。 |
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御剣刹那 |
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織田信長が、武田、上杉、本願寺、毛利、浅井、朝倉による「信長包囲網」によって完全包囲されていた一番苦しい時期の話だね。
本願寺を討つべく進軍するけど、後に秀吉が大坂城を建てたくなる程の要所に立て篭もられ、兵糧攻めしたくても毛利家の村上水軍が大坂湾から次々と物資を運んでくる…… |
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御子神黄泉 |
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織田軍はまずは補給路を絶つべく毛利家の村上水軍に戦いを挑むが、織田家は海賊出身の九鬼嘉隆率いる九鬼水軍が完膚なきまでに叩かれ、更に武田家までもが水軍を派遣しようとする。
信長はこれに対抗するために当時の常識を凌駕した鉄で固めた船を建造させることとなる。 |
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御剣刹那 |
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敵の攻撃が一切効かない船を作ればいいじゃん!!って、発想自体は完全に子供よね。
ところがそれが現実に可能か不可能かを理屈ではなく脳裏で一瞬のうちに描けるのが時代を作る人の頭の構造なのかしら……
でも、私は山国の武田家に水軍があったという事の方に驚いたけどね〜 |
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御剣神楽 |
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鉄の重量は船を沈めてしまいます、これを解決させるため、志摩の船大工が知恵を結集し、海に沈まない重量と船の大きさの比率を割り出し、数年の歳月を経てついに6艘の鉄甲船が完成します。 |
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御剣刹那 |
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それだけでプロジェクトXが1本作れるほどのすごい技術だったわけね。 |
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御子神黄泉 |
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そして鉄砲も焙烙(火攻撃)も一切遮る鉄で作られた船が大坂湾へ向かって出陣する。当時織田家を悩ましていた本願寺に物資を補給していた海路を制圧圏とする為に…… |
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封牙舞 |
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当時最強の水軍と呼ばれた村上水軍、その強さは卓越された指揮系統と機動力にありました。相手よりすばやく行動し、相手より正確に攻撃する。ところが、鉄砲を放っても、火矢を放っても、相手の船は燃える事も沈む事もありません。 |
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御剣刹那 |
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避けなくても向こうの攻撃は一切効かない、こちらからはヨーロッパ伝来の大砲でやりたい放題。
まさに戦国自衛隊の様な「兵器」による一方的な戦いとなったわけね。当時の世界の記録をみても鉄砲が効かないなんて船は存在せず、日本だからという贔屓目を差し引いても、これはもう戦国最強というより、世界最強の艦隊だったわけだ。 |
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御子神黄泉 |
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村上水軍がこれまで築きあげてきた経験も熟練も、新兵器の前には何の役にも立たないというわけか……人の強さを磨き上げたいあたしとしてはあまり気分のいい話ではないけどね。 |
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御剣神楽 |
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補給路を断たれた本願寺はこの後不利な戦いを余儀なくされて最後は降伏、信長包囲網は瓦解していきます。
戦術だけではなく戦略にも多大な影響を与えたわけですね。 |
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封牙舞 |
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その後の九鬼水軍ですが、皮肉な事に関ヶ原の戦いで親子が東西に別れ、西軍として城に篭城する父嘉隆と、それを攻める東軍の子守隆という形で親子が直接戦火を交える事となります。この時西軍についていた父嘉隆は、我が子かわいさに銃に弾を込めず空砲を撃ち、子はそれを知りつつも東軍の監視があった為実弾を撃ったという言い伝えがあります。 |
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御剣神楽 |
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関ヶ原は東軍の勝利に終わりますが、守隆は恩賞としてもらった領土の全てを返上して父嘉隆の助命を家康に申し込みます。ようやく赦免を得ましたが、父嘉隆はその到着を待たずに自刃して既に果てていました……武将の英雄譚の裏で、戦国が本来もつ悲哀の物語は数多く存在します。 |
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