第2章 シグリア攻略戦
ストラアの戦い
|
 |
 |
|
フレイズ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
援軍より帰還したぞ。
グラスシードは、シグリア都を陥落させ、カシルスの都と改名しおったわ。 |
|
|
ゼクト |
フェリサス部隊将軍 |
 |
アレイナという放浪の軍師を拾い、さらに、猛将として有名だったが、これまで上司に恵まれなかったラグ、ラディナの二人を部下として、今一番勢いに乗っている将軍じゃないかな? |
|
|
カスター |
フェリサス部隊軍師 |
 |
ふんっ、ただ運がいいだけの男よ。
いずれボロを出す。 |
|
|
ユリナ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
フェリサス様が到着されました。 |
|
|
フェリサス |
クルーディア帝国将軍 |
 |
皆、揃っているな、では軍議をはじめる。
サムルトンに存在する民間の反帝国組織クライシスのことは知っているな?
その連中が、先の戦いで奪われたライラックの街を奪回するべく、動き出した。
しかも、今回は正規軍も連れてきている。 |
|
|
ユリナ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
正規軍の援軍としてクライシスがくるのではなく、クライシスが正規軍を動かしたのですか。
軍とクライシスは不仲だと聞いていましたが、何があったのでしょうか? |
|
|
サンドラ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
クライシスには、勇者と崇められる猛将リックスがいます。
そして、サムルトン軍には、老将でありながら、知将と言われるムゥナがいますわ。
意地を捨て、妥協できるところで手を組んだのでしょう。 |
|
|
ラヴァ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
同じ国の軍勢でありながら、妥協しなければ共同作戦もできないとは、敵ながら嘆かわしいものだな。 |
|
|
カスター |
フェリサス部隊軍師 |
 |
(ふんっ、戦しか能のないお人よしめ、自分の栄達のために他の部隊の足を引っ張るのは、この帝国とて同じだろう) |
|
|
フェリサス |
クルーディア帝国将軍 |
 |
敵の攻撃をわざわざ待つ必要はない。
こちらから先制して、主導権を握るぞ。 |
|
|
|
ムゥナ |
サムルトン国軍師 |
 |
わかっておるな?
確かに今回の出陣は、クライシスの提案から発しておるが、あくまでも、サムルトン軍の1部隊として扱う。 |
|
|
ガスタル |
サムルトン国将軍 |
 |
そういうわけだ。
大人しくこちらの支配下にはいるんだな。 |
|
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
あぁ、了解している。
指揮権が分散しては、混乱をもたらすからな。 |
|
|
ミレーヌ |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
(この期に及んで主導権争いねぇ……) |
|
|
アニエス |
サムルトン国将軍 |
 |
ムゥナ様、その辺で。
今回の作戦についてですが、ご存知の通り、既に帝国軍が動き始めています。
そこで、このストラアの地で迎え撃ちますが、ご存知の通りこの地はかつて六柱将が魔物と戦った古戦場で、見ての通り当時の城壁が入り組んだ地形を作っています。 |
|
|
ミレーヌ |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
まずは帝国軍を入り組んだ地形に誘い込み、退路を断って火攻めと本陣への奇襲を実行だったね?
奇襲は隠密行動を得意とする私が引き受けるわ。 |
|
|
アニエス |
サムルトン国将軍 |
 |
よろしくお願いします。 |
|
|
 |
ストラアの戦い |
 |
|
ユリナ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
あれは、敵将のムゥナです。 |
|
|
フレイズ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
サムルトンの知将と呼ばれる老人ですな。
では、一緒にいるのが噂の勇者か。
戦いの前に一口上あるみたいですな。 |
|
|
ムゥナ |
サムルトン国軍師 |
 |
クルーディア帝国軍よ、これ以上の侵略はやめるのだ。 |
|
|
ガスタル |
サムルトン国将軍 |
 |
言って引き上げる連中じゃないですぜ。 |
|
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
一応、挨拶代わりに言うだけ言っておかないとな。 |
|
|
アニエス |
サムルトン国将軍 |
 |
そういうことですわ。
ここで帝国軍を討ち、奪われた領土を奪還しましょう。 |
|
|
ゼクト |
フェリサス部隊将軍 |
 |
あちらさんはやる気満々だね。
元気な爺さんだわ。 |
|
|
フェリサス |
クルーディア帝国将軍 |
 |
全軍、サムルトン軍を討ち破り、一気に進軍する。
出陣せよ!! |
|
|
 |
戦場 |
 |
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
帝国軍の将軍か、我が名はクライシスのリックス!!
貴公の腕がどれほどの腕か、試させてもらう!! |
|
|
ラヴァ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
我が名はクルーディア帝国将軍ラヴァ。
こちらは腕試しのつもりはない、最初から倒させてもらう!! |
|
|
|
ユリナ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
ラヴァ部隊が敵軍の攻撃を受けて壊滅しました!
敵は、クライシスの勇者リックス!! |
|
|
フェリサス |
クルーディア帝国将軍 |
 |
あのラヴァをこうもたやすく突破するとは、勇者の名は本物か。
このままでは、本陣まで突き崩される、ゼクトとフレイズを動かせ!! |
|
|
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
こちらの仕掛けた罠にかかってくれた。
ミレーヌ、いまだ!!
敵の後方を討て!! |
|
|
フレイズ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
こいつら、伏兵を用意してたのか?!
くっ!! |
|
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
どうした……なぜ後方の部隊が動かない。 |
|
|
|
ミレーヌ |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
そんな……
私の隠密行動が見破られていたなんて…… |
|
|
サンドラ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
あら、見破ったわけではありませんわ。
でも、内通者がいたら、何もできませんわね。 |
|
|
ミレーヌ |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
馬鹿なっ……
わがクライシスに内通者などいる筈がないわっ!! |
|
|
サンドラ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
自分の意思で内通できないなら、内通できるまで洗脳すればよろしいのでは? |
|
|
ミレーヌ |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
魔女……め。
撤退よっ!! |
|
|
サンドラ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
さて、兵士の皆さま。
彼らには聞きたいことがあるので、1人でも多くの捕虜を連れてきてくださる? |
|
|
|
ムゥナ |
サムルトン国軍師 |
 |
伏兵が失敗したじゃと?!
ならば、これ以上の戦いは無意味、撤退するのじゃ!! |
|
|
ガスタル |
サムルトン国将軍 |
 |
本陣が撤退を始めただと?!
ま、待てムゥナ、俺を置いて行く気か!! |
|
|
アニエス |
サムルトン国将軍 |
 |
これ以上の戦闘は危険ですね。
撤退します!! |
|
|
 |
最前線 |
 |
|
リックス |
サムルトン私兵部隊クライシス |
 |
味方の撤退を援護する!!
クライシス、踏みとどまれっ!! |
|
|
カスター |
フェリサス部隊軍師 |
 |
くっ、なぜあの 少数の部隊が突破できない!!
えぇい、今回は敵軍の撃退だけでよしとするか。 |
|
|
|
ミッツ |
サムルトン国王 |
 |
ライラックの奪還どころか、ストラアの地を奪われただと?
や、やはりもう帝国に抗うことなどできないのか…… |
|
|
アニエス |
サムルトン国将軍 |
 |
国王様、どうか気を強くお持ちください。 |
|
|
ムゥナ |
サムルトン国軍師 |
 |
帝国軍とて、必ず綻びが生じましょう。
今は、その時を待つのです。 |
|
|
|
サンドラ |
フェリサス部隊将軍 |
 |
カオスゼロ、そんなところにまで運んでしまいましたか。
返してもらいたいのですが……
まぁ、どのみちあなた達では、本来の力を発揮することはできないでしょうけどね。 |
|
|